パナマ ドンぺぺ ハニー

“ハニー仕立て”のコーヒー

エリア ボケテ地区
標 高 1,500~1,700m
品 種 ブルボン
精 選 パルプドナチュラル
味わい ドライチェリーのような華やかな香り、グリーンアップルのような爽やかな酸味と、メープルシロップのようなしっかりとした甘さを活かして、バランスのとれた味わいに仕上げました。

農園トピックス

ドンペペ農園は、パナマ西部のチリキ県、ボケテ地区にあります。バル火山の山裾のボルカンシートと呼ばれる標高の高いエリアです。ボケテ地区は入り組んだ土地であり、狭いエリアの中にいくつものマイクロクライメート(微小気候:コーヒー農園の狭い範囲での微細な気候や土壌などの環境条件の差異のこと)が存在するといわれています。日中の最低気温は12~13℃、最高気温は26~27℃と寒暖の差が激しく、降水量は年間2,000~3,000 mm程度あり、日当たりや風通しも良いため、良質なコーヒー栽培に適した環境といえます。

ボケテ地区でコーヒー栽培が始まったのは、1870~90年頃と中米でも遅い時期です。 パナマでは主に欧州の移民が、牧畜の傍らコーヒー栽培を始めるケースが多く、中米にしては珍しく、比較的大規模な農園が多くみられます。ドンペペ農園が開拓されたのは1899年で、以来6世代にわたって高品質コーヒーの生産に取り組んでいます。

小川珈琲が2008年の中米出張でパナマを訪れた際に、ドンペペ農園を訪問しました。5代目の農園主であるアントニオ・バスケス氏のコーヒーに対する情熱は相当なもので、取組農園の一つとなりました。以降長きにわたり、小川珈琲はドンペペ農園のコーヒーを継続して購入しています。

ドンペペ ハニーは昔ながらの品種であるブルボンを用いています。風味が良い品種と言われていますが、生産性が悪く病気に弱いなどの欠点があり、栽培する農家が減ってきています。アントニオ氏はブルボンにこだわりを持っており、今後も残し続けたいと考えていました。施肥や剪定により、ドンペペ農園のブルボンの木は力強く健康に保たれています。

ハニー仕立て(パルプドナチュラル)

コーヒーチェリーの果肉を剥き、除去するミューシレージの量を機械等で調節し、また長時間かけて乾燥させる製法です。コスタリカでハニーと呼ばれる製法であり、乾燥したコーヒー豆が茶色の蜂蜜に似た色になることからそう呼ばれています。
ミューシレージは、乾燥が進むにつれベトベトとくっつくため、均一な乾燥を促すのに頻繁にかき混ぜる必要があります。コストの面で厳しいなどの問題点はありますが、うまく乾燥ができると品質の良いコーヒーになります。

屋根付きアフリカンベッド

アフリカンベッドとは、木や鉄製の枠を組み、その上にナイロンや金網のネットを張って使用するコーヒー豆の乾燥棚のことです。高床式のため、通気性がよく、ドンペペ農園では、ビニールハウスの中に2列×2段組みのアフリカンベッドでミューシレージが付いたコーヒーチェリーを乾燥させています。また、屋根が付いているので常時雨を防ぐことができます。よって、通り雨などによるレインダメージ(乾燥工程に水濡れを起こしたことで、雨水の汚れを感じる不快を伴う水っぽい風味が生豆に生じること)を最小限に抑えることができます。また、上部と左右に開口部があり、風通しは良く内部が蒸れないように工夫されており、温度による変質、乾燥ムラによる品質の低下を防ぐことができます。この屋根付きアフリカンベッドは通常のウォッシュドのコーヒーよりも、乾燥工程が繊細で難しいハニープロセスの品質をより安定、向上させてほしいという小川珈琲の要望に応える形で導入され、今に至ります。